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ピンクシャツデー

先日の2月11日に帯広の岡本書店で 「ピンクシャツデー」のイベントが開催された。 「ピンクシャツデー」という言葉をお聞きになられた方も多いかと思うが、 ピンクシャツデーとはカナダのある高校生たちの行動がきっかけとなって、生まれた言葉である。 ある日、一人の男子中学生が、ピンクのシャツを着て登校した。 すると、それを見て三人の上級生グループが、 その生徒をやじったり、どついたりしながらいじめた。 その話を聞いた同じ学校に通うある高校生が、 どうにかしてそのいじめを行った彼らに 「いじめはしていけない」と気づかせようと考えた。 彼は自分の友人や友人の仲間を通じて翌日、 ピンクのTシャツを着てくるように呼びかけた。 すると、ほとんど学校中の学生達がピンクのシャツを身につけて登校してきた。 いじめを行った三人組は、 それを見て自分達の行いが恥ずかしいと感じ、 二度といじめを行わなくなった。 というストーリーである。 この話は、やがてカナダ中に広がり、 やがて世界中へと広がっていった。 私達は、2011年2月から、ここ十勝で、 このピンクシャツデーの運動を広げていこうと数人の仲間達と活動を続けて来た。 いじめについて取り組んできた千葉孝司先生を中心に、ピンクシャツデーという言葉に惹かれた教師、保護者、生徒達で活動してきた。 千葉先生の考えは、 テーマが「いじめ」だからと言って、 ピンクシャツデーの活動を暗く重いものにはしたくない。 出来れば歌などを取り入れて明るい雰囲気の中で活動したいというものだ。 それで、私達の活動には、いつも歌が取り入れられる。 今回も千葉先生のお話と、 帯広を拠点に活動しているサラリーマンシンガーのいとたいさんが出演してくれ、ライブを行ってくれた。 いとたいさんは、 困っている人、助けを求めている人を少しでも歌で救ってあげられたら…と歌を始めた人で、 特に今回も歌ってくれた 「死にたいって言う奴、死ね〜」って言う歌は、 題名を聞くと思いっきり引いてしまうが、 実は優しさに溢れたとっても素敵な歌だった。 死にたいって思った時、本当に誰も悲しまないの? 君が死んだら、悲しむ人間がいるはずなんだ。 思い直して、よく考えてみて…死んじゃだめだ。 という思いを込めた歌である。 一年程前、私の友人の息子さんが、自殺をしてしまった。 母である友人は、この歌を聞くと涙が止まらないと言っていた。 私は思う。 死ぬほどの勇気があれば、 他に何か方法がなかったのか?と。 死ぬほど辛いそこから逃げる道は、他にもあったはずだと… 10ヶ月間お腹の中で育て、 味わったことのない痛みに堪えて産んだ我が子が、 自ら命を絶つということほど母にとって身を切られる思いはない… 同じ母として、それだけは絶対にしてほしくない。 ピンクシャツデー、 こんなイベントを通じて少しでも救われる命があるならば、 私達は活動を続けていこうと思う。 みんなが笑顔になれる日を夢見て… 保前明美(ほうぜん・あけみ) 旭川出身。帯広市PTA連合会会長を2年、北海道PTA連合会副会長を1年務め、現在帯広市PTA連合会顧問。2016年度日本PTA全国協議会年次表彰個人の部で受賞。放課後居場所広場よんかけサポーターズクラブ代表兼コーディネーター、帯広第五中学校・緑丘小学校学校地域支援本部コーディネーターとして、学校と地域を結びつける役割をしている。社会人の長女を筆頭に1男2女の母。モットーは「和して同ぜず」。

保前明美
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