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 子どもにとって正月の楽しみの一つが「お年玉」。
大人にとって支出はばかにならないし、小さい子どもの親にとってはその管理も悩みの種。
半面、家族や親戚をつなぐツールにもなっている。
今年のお年玉事情を取材した。

(丹羽恭太)

【2017年1月15日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の年齢や肩書き等は掲載時のものです。

 4歳の男の子を持つ市内の主婦Aさん(32)は、子どもがもらったお年玉の管理に頭を悩ませる。
自分があげる分と、父母、義父母、親戚からもらう分を合わせると3万円近くになる。

 子どものお年玉用に開設した郵便局の口座の残高は今年で10万円を超えた。
「小遣いをあげるようになる小学生になったら渡そうと思っていたが、金額が大きすぎる。お金を計画的に使えるようになってから渡す方がいいのかも」
と話す。


/全額貯金27・6%/

 川崎信用金庫(神奈川)が昨年行った「お年玉とお正月調査」によると、
小学生がもらったお年玉の平均金額は2万4971円、うち1万8382円を貯蓄に回していた。

 全額貯金も27・6%となっており、
「子どもの堅実さがうかがえる」(同金庫)とする。

 あげる側には金額では測れない事情があるようだ。
「孫にお年玉やプレゼントをあげるのが生きがいみたいなもの」。
市内の無職男性Bさん(72)はそう話す。

 Bさんには3歳から小学4年生までの孫が4人。
あげるお年玉の金額は、幼児は1000円、小学生は3000円と決めている。今年の総額は1万円。
年金からの支出は楽ではないが、
「孫に『ありがとう』と言ってもらえるのがうれしい。それに、お年玉がないと、正月に家に遊びに来てくれなくなりそう」と笑う。


/高齢者の生きがい/

 市内自営業の男性Cさん(63)は、お年玉の支出が毎年10万円近くに上る。
本家筋に当たるCさん宅には、正月になると自分の3人の子どもの家族だけでなく、きょうだいとその子や孫たちが次々に年始のあいさつに訪れる。
自分の孫と、おいやめいの子どもなどを合わせると、
お年玉をあげる対象は15人ほど。

 「年齢が上がると金額も上げないとならない。ここ数年は、おいやめいに子どもが生まれてあげる人数も増えており、支出も増加している」と漏らすが、
「一族の顔を見られる機会を父や母も喜んでいる。お年玉は嬉しい出費」とも話す。


/60代以上大幅増/

 住信SBIネット銀行が昨年末に実施した「お年玉に関する意識調査」によると、
今年のお年玉の支出予定額は現役世代で減少か横ばいの傾向。

 一方、60代以上では前年に比べ大幅に増加した。
平均支出予定額は2万8362円で前年比718円増。
50代は3万107円で4944円の大幅減だが、
60代は3万5400円で6836円の大幅増だった。

 「お年玉をあげる予定がある」と回答したのは66%で、前年から1・1ポイント減少。
あげる人数は2人が最多の27・8%、5~8人の21・2%、3人の18・6%と続いた。
3人以上が減少し、1、2人が増える傾向にある。

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