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十勝毎日新聞子育て面(毎週日曜)から、ママ、パパの生の声を伝える特集記事「ニコのびクラブ」をご紹介します!

 幼稚園や保育所、子育て支援センター…。子供間の関係はさることながら、いわゆる「ママ友」付き合いも充実した“ママライフ”を送るためには大切な要素だ。ただ、楽しいばかりではなく、その関係に悩みを抱く人も少なくない。困った事例や、ママたちの考え方などをまとめた。
 (佐藤いづみ、井上朋一、伊藤亮太、小寺泰介)
 
【2013年8月11日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の年齢や肩書き等は掲載当時のものです。


/礼儀忘れないで/ランチ会には賛否も/
 
 「いくら親しくなっても…」。
幼稚園児を持つ帯広市のAさん(34)は眉をひそめる。
子供同士も仲良しグループのママ友を招いた時のこと。
いきなりそのママ友は家の冷蔵庫を開けて中を探し始めた。
「やめてとはっきり言ったが、いい気はしない。親しき仲にも礼儀あり、が良好な関係を維持する上で大切なことだと思う」とAさん。

「親しき仲にも…」を実感した人は他にもいる。

 毎年娘のため、誕生日やクリスマスなど友達も招待して開いている幕別町のBさん(34)。
昨年のクリスマス前、あるママから電話で「うちの子は誘われてない。悲しんでいる」という怒りの電話が来た。
他意はなく、下の子を出産した直後で自身の体調を考え例年より規模を縮小、誘えなかったのだ。
慌てて別に招待する機会をつくったというBさん。
「ママ同士も仲が良く、出産直後で大変だからと察してもらえると思った。もっと気を使わねばと難しさを感じた」

 ママ友ランチ会に関する話題も尽きない。

 子供が通う幼稚園のママ友同士でよくランチ会をするという帯広市のCさん(35)は「みんな一緒なら安心という空気がある」と打ち明ける。
例えば、よく話題に上がるお弁当の中身。
あるママが「子供は好きな物しか食べないので、毎日決まった冷凍食品を入れている」と言うと、
他のママも「そうだよね」とすぐに同調する。
「(うちの子は何でも食べるなど)逆の意見を言うと浮いてしまうので自分も一応共感する反応をしている。特に不安な部分を共有することで安心感を得ようとする傾向がある」と語る。

 年子の2児を幼稚園に通わせる帯広市のDさん(36)は「ママ友付き合いは、ずばり子供のため。大切な情報交換の場になるので積極的に参加している」と言い切る。
学期ごとにクラス単位でランチ会があるが、
保護者によっては苦痛に感じる人がいると聞く。
「行事の準備に消極的な人などは、こうした交流の場に参加しない傾向もあるのでは」と話していた。

 帯広市のEさん(40)は息子が通う市内幼稚園から今春、「今後、母親ランチ会の連絡などに園は介在しない」と通知があったと言う。
例年は有志が主催するランチ会でも全員に呼び掛ける関係で園側が全員に案内を出してくれていた。
「園が介在すると義務に感じ負担になる」
と意見を寄せたママがいて配慮したようだ。

 「ランチ会自体は強制でないし、来なかったからといって仲間外れになるような風潮はない。負担に感じる人がいるなら有志でやればよい。個人的には他のママとの交流は楽しい」とEさんは話していた。


/感覚が合う人をゆっくり見つけて/帯広ひまわり幼稚園・佐藤園長/

 子育て中のママ同士の付き合い方について、どのような考え方をすればよいのか。
帯広ひまわり幼稚園の佐藤みゆき園長に聞いた。
(聞き手・井上朋一)

 もともとママは、出産から乳児期の子育てをしている中で孤立しがちです。
子供が幼稚園に入ると早く仲間が欲しいという気持ちからグループ化が進み、結果的に合わないママ同士で苦しくなるケースも。
だからまず最初に言いたいのは、
「相手のママが自分の感覚と合うかどうか時間をかけて、じっくり見極めた方がよい」ということです。

 子育てには不安が多くあります。
幼稚園に入ると、他の子と比べてしまうときもあり、余計に不安感が増すこともあるでしょう。
その中で大事なことは、母親としての覚悟を持ちつつ、子供は一人一人違うことを理解して比べないこと。

自分をしっかり持って子育てすれば、
不安に駆られて拙速なママ友づくりにならずに済むと思います。
また、他のママ友と付き合う中で、断るときはきちんと断れると、子供もそんな母親の姿を見て、上手な友達づくりに臨むことができます。

 とはいいつつもママはやっぱり孤独。
ママの話を聴いてくれる夫や親など身近な存在も大切です。
ただ、皆さん経験があると思いますが、
本当に仲の良い友達って何十人もいないけど、
必ず数人はいますよね。
だから、いつか自分の感覚に合う本当に仲の良いママ友ができると信じつつ、
大人の付き合いを進めればいいのではないでしょうか。

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