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 子供はよく熱を出すものです。親の心情としては子供を少しでも楽にしてあげたくて、解熱薬などをすぐ使いたくなるものですが、発熱は病気から体を守ろうとする生体防御反応の一つ。体温を下げることばかりに目を向けると、逆に病気の治りを遅らせる場合もあります。発熱時の対応について、帯広厚生病院小児科主任部長・植竹公明先生の協力でまとめました。

■発熱は病原菌増殖を抑制
 子供はもともと、体温が大人よりも高い傾向にあります。健康であっても、泣いた後や食事した後、気温が高くても体温が上がったりするので、一般的には37.5℃からを発熱の目安と考えます。
 発熱は、体内にウイルスや細菌が侵入したときに発生することが多く、感染症にかかった際の代表的な症状ととらえることができます。熱があると下げたくなりますが、発熱は病気から体を守る防御反応であって決して悪者ではないのです。病原菌の増殖を抑制し、白血球の機能を促進させる働きがあります。

■元気で食欲があれば重症度は低い
 このため、すべての発熱に解熱薬が必要というわけでなく、発熱が軽度で苦痛を訴えていないのであれば、むしろ解熱薬は与えない方がよいという判断もできます。また、お子さんの熱が多少高くても、元気と食欲があって、水分を十分に取れているようであれば、多くの場合、重症度は低く緊急性は少ないと考えられます。
 一方、注意が必要なのは、基本的要求を満たせないとき。元気がない、ぐったりしている、泣き声が弱い、皮膚の色が悪く冷たい、食べない、飲まない、寝られないといった状態であれば、例え37.5~38℃とそれほど高熱でなくても軽視せず、しっかり観察した方がよいでしょう。

■着せ過ぎ、掛け過ぎに注意
 また、乳幼児の高熱は、鬱熱(うつねつ=体内にこもる熱のこと)が関係している場合があり、衣服の着せ過ぎや布団の掛け過ぎにならないよう心掛けてください。体を冷やしてあげる際には、わきの下や股のあたりの動脈に近い部分を冷やすのが効果的です。ただ、お子さんが悪寒を感じているようなときに冷やすと、体の震えを誘発して循環器系や呼吸器系に負荷を掛け、マイナスに作用することがあります。手軽さで人気の冷却シートについては、何らかの原因ではがれ口や鼻を塞いでしまい、窒息事故となった報告があり、小さな子供には使用しない方がよいでしょう。

■体温は1℃下がれば効果有り
 子供に使われる解熱薬は、アセトアミノフェンとイブプロフェンの2剤。ただ、解熱薬の使用は熱に伴う症状を和らげる対処療法で、病気の原因を取り除くものではありません。体温が1℃上昇するとエネルギー消耗が10%以上増えるとされており、解熱薬はこのような状態を緩和して、一時的に体を休ませるのを目的としています。ですから、平熱まで下げる必要はなく、体温が1℃くらい下がれば薬の効果があったと考えられます。

■熱のピークに合わせて使用を
 解熱薬を使用する際には、タイミングを考えることが大切です。熱の上昇を阻止するのは難しいため、熱のピーク時に合わせて使うのが最も有効です。そして、解熱薬の効果は使用してから2時間ぐらいにピークを迎え、4時間が過ぎたころに熱は再上昇を始めます。解熱薬の使用は、5~6時間以上間隔を空けるよう心掛け、1日に3回までと心得ておいてください。
 なお、熱性けいれん予防薬の使用を指示されている場合は、医師の指示に従い、適切に必要な薬を使用するようにしてください。

取材協力=帯広厚生病院小児科主任部長:植竹公明先生
この特集記事は十勝の生活応援マガジン「Chai」に掲載された「Chai子供の健康」を再編集したものです。

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