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◇ ◇ ◇ ◇ ◇

学校法人帯広葵学園の幼稚園や保育園、教室などの職員の方々を紹介するリレーインタビューです。毎月1人が登場し、各園や施設の特徴や目指す保育の姿、それぞれの夢や目標などを語ってくれます。

今回は緑陽台保育園の伊藤仁巳(いとう・ひとみ)先生です。

※記事中の内容、名称、年齢等はすべて取材(掲載)当時のものです。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

Q.先生が担当する0歳児さんはふだんどのように過ごしているのですか。

 普段は生活遊びをしていますね。お外に出て雪に触れてみたりとか、おもちゃも何もかもが初めてなので、ボールでちょっと遊んでみたり、おままごともお母さんのまねをしてコップを持ってみたりしています。制作も初めてなので、絵の具を指につけてスタンプを押してみたり、クレヨンを持ってみるのも初めて。本当に基本的なことです。

 緑陽台保育園は6ヶ月を過ぎれば入れます。入所時期はばらばらですが、今年は4月に6人そろって入りました。4月に入った最初は本当に赤ちゃんです。今はもう1歳過ぎてるのでミルクはないですが、最初はミルクを午前中に飲んで、午前寝する子がほとんど。ごはんも離乳食から始めます。やっと夏ぐらいにハイハイを始め、お座りしたり、ごろごろしていたのに、今は自分でイスに座るんです。すごい成長です。

 9月の運動会を終わった頃からぐっと成長が大きく見えてきました。今日は年長さんのお別れパーティーに参加したんですけど、自分たちでカバンを持って各コーナーを回って、くじを引いたり、輪投げをしたりしたんですよ。



Q.どんなときに成長を感じますか。

 最近は友達とか周りにも興味が出てきています。子ども同士のコミュニケーションも始まったところです。まだお話が出来ないので、抱きついてみたり、トントンとしてみたりとか。自分の意思表示も出てきています。「ほしい」とかの欲求を指さして示してみたり、思い通りにならないと泣いたりとか、ウンウンとかアーとか喃語も出て、感情の表現が出てきましたね。でもどの子も表情がすごく豊かです。

 集団の中にいることで周りの影響もありますね。おうちにいるよりは集団にいるといろいろな経験ができます。感性も育つだろうし、表情もいろいろ出てくるだろうし、やっぱり集団の力は感じますね。お友達や先生のまねをしたり、言葉にならなくてもすごく気持ちが表現できるものです。集団の中の友達や先生やお兄ちゃん、お姉ちゃんの影響はとってもあると思います。

Q.でも、言葉が通じない0歳児のお世話は先生は大変ですね。

 私は0歳時、未満児も初めてなんです。保育歴は長いんですが、今までは私立幼稚園で働いていたので、以上児ばかりだったんです。以上児と0歳児では、もちろん全然違いますね。新たな気持ちで初心に返っています。

 心と心のふれあいというか、言葉が通じないので、その分子どもが寄ってきてくれると倍以上うれしいですね。おむつですとか基本的な大変さはありますが、本能で寄ってきてくれている感じがするので、うれしさはすごいですね。日々の保育では、子どもたちの表情を見て、自分がこの子に愛情を与えられているかなと確認するようにしています。その子の表情に、自分との信頼関係などすべてが出る。0歳は言葉がない分、特に出ますよね。信頼関係の積み重ねが大事だと思っています。


Q.今日見せてもらいましたが、お着替えやおやつなど行動はスムーズでした。

 4月からの毎日の生活の流れで、子どもたちも覚えていますし、最近はこちらの言うことがちょっとずつ理解できていますね。テーブルの上に乗るとアップだよとか言うんですが、最初はオーバーリアクションで、言葉は簡潔に、なるべく表情で伝えてきたんですが、最近は分かってくれるようになりました。

Q.子どもたちとも日々で大切にしていることはありますか。

 時間があると抱きしめるようにしています。ぎゅっとする。0歳で保育園に預けられるのは、親と離れてさみしいですよね。こんな小さいながらに、親と離れて頑張っている。今はだいぶ減りましたが、最初はお母さんと離れるときは泣く子が多かったです。やっぱり母親の代わりは誰もいないので。だから抱きしめるように心がけています。

 働いているお母さん方が多いので、お迎えは5時とか、早い子で3時半とかです。長い時間を保育園で過ごします。小さいのにとっても頑張っていると思います。

Q.先生のことを教えてください。
 音更町の出身です。滝川市の國學院短期大学を卒業しました。葵学園には昨年の4月に入社させていただきました。その前は、短大を卒業してからは帯広と音更の私立幼稚園で幼稚園教諭として働いていました。自分の結婚と出産を機に一度やめて、現場から離れて、子どもが年少になるまで休んでいました。それから町の臨時職員をしたり、保育園でパートをしたりして、今回再び正職員で働き始めました。

 以前と今では、子どもの見方が違いますね。自分の子を見るような感じになったというか、子どもを産む前は本当に教員としての見方だったけど、自分で子どもを産むと、プラス母としての見方が加わりました。叱っているんだけど、叱りながら一緒に泣いちゃうみたいな、なんと言ったらいいのか、「母」になっているんですね。我が子のように感じています。

 自分の子はもう4年生と3年生で大きくなったので、また一から子育てをさせてもらっている感じで、すごく新鮮で楽しいです。子育てをすると、それだけの余裕じゃないですけど、楽しめますね。そして、とても懐かしい感じです。何するのもかわいい。一生懸命に表現するのもかわいいし、怒っているのもかわいいですね。



Q.保育園、幼稚園の先生のやりがいは何ですか。

 いろんな子に出会えるのも魅力です。そもそもこの仕事をしているのは、大人になっていくとピュアさが失われる、子どもの一番純粋な「ありがとう」「ごめんね」とかいう素直なところを自分も忘れたくないなと思って、この仕事を始めました。それをずっと忘れずに、子どもの成長と一緒に、時間を共にできることはすごく魅力だなと思います。自分もピュアな気持ちを持ち続けられる。この仕事をしてしまうと本当にやめられないですね。

 大変なことがあっても、子どもに日々支えられている気がします。子どもってすごい力を持っていますね。子どもって、親もそうですが、保育士のこともすごく見ているんです。大人なので落ち込んでまうときとかもあるんですが、そういうときにそっと抱きついてきてくれたりとかすると、「えっ、何も言ってないのに何で分かるんだろう」と。その日の先生の表情をすごく見ている。子どもだけど本当に1人の人間として見ている。すごいと思います、子どもは。本当にピュアなので。子どもの行動はすべてを物語る気がします。

 初めて教えた子は成人してもう30歳近いので、会っても分からないなと思うのですが、卒園した子から年賀状をもらったり、今何やっているよとか言われるとうれしいです。お母さんから「こんなに大きくなったよ」とか教えてもらうと、自分もこれだけ幼稚園教諭、保育士としてやってきたんだなとうれしいですね。

Q.これからの夢や目標は。

 今の気持ちを忘れず、向上心は常に持っていたいなと思います。若い先生からも学び、園長先生もそうだし、先輩の先生方からも学び、向上心を持ち続けたい。

 子どもたちにはピュアさを持ち続けて、素直に感情を表現し続けてほしいですね。お預かりした子ども達が、保育園では、おもいっきり泣いて、笑って、怒って、豊かに感情を表現できる場であってほしいと願っています。そして自分も感性豊かな保育士でありたいと常々思っております。


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スポット名 緑陽台認定こども園[WEBサイト]
住所 〒080-0315[音更町]
河東郡音更町緑陽台仲区35番地9
電話番号 0155-31-5815
FAX番号 0155-66-6360
営業時間
定休日
駐車場 駐車場あり
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