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先月、
ぷれいおんで毎年開催している
《こどもらんど》が無事終了しました。
今年は過去最高の750名以上の来場者が集まり、
大いににぎわいました。

“遊びをせむとや生まれけむ 戯れせむとや生まれけむ 遊ぶ子どもの声聞けば我が身さへこそゆるがるれ”
「梁塵秘抄」の有名な一句です。
子どもが無邪気に遊びに没頭する姿は、
人間の本能的な姿なのでしょう。

皆さんの周辺では、
日常的に子どもたちが体を使って
遊びに没頭している光景はありますか?

北海道の小学生、中学生の
ゲームやネットの長時間使用は、
全国でトップクラス。
いっぽうで、
文科省の全国体力・運動能力テストで、
北海道は小学生・中学生共に毎年最下位群定位置です。

体を動かす外あそびが、
ゲームやネットに接触する時間に奪われた形です。
あそびの質が、変わっているのです。
友だち同士、
戸外で遊びたくても遊べない、
遊び方を知らないという実態は
ますます深刻化しています。

本来、
子どもは〈あそび〉から意欲や集中力など、
学びに必要な
さまざまな基礎的な力を養っています。
遊べない子どもたちが
心身の成長・発達の壁を乗り越えられるかどうか、
生きる力の脆弱さが心配です。

さて、29回目を数える
今年のこどもらんどのテーマは、
「怪盗レインボーからの挑戦状」。
怪盗レインボーにちなんだ
衣装や小道具を身に付けた人を探し出したり、
陣取りや竹馬、大縄跳びに挑戦したりしながら、
参加者が一丸となって
ペットボトルキャップを獲得し、
名画を完成させる
ドラマ仕立てのあそびのテーマパーク! 

子どもたちはもちろんのこと、
家族で参加したお父さんお母さんまでもが
一緒になってミッションをクリヤし、
その名も「悠久の大地」という
絵画を完成させていきました。



毎年学校を通じて募る高校生のボランティアは、
今年も約60名が参加。
彼らにも、それぞれの役割を担ってもらいながら、
イベントの盛り上げに貢献してもらいました。

子どもたちが
いかにドキドキワクワクしながら
いろいろなあそびを体験し、
世代を超えて楽しさや喜びを共有できるか。
毎年この日のために
半年以上も前から実行委員が力を合わせ、
企画の準備をしています。

五感をいっぱいに使って
遊んで遊んで、遊び尽くす。
この体験が、
実は今、非常に見直されているからです。

さて、来年はいよいよ30周年。
子どもたちの成長を夢見る大人たちが、
子どもたちのアイデアにも耳を傾けながら、
遊びゴコロ満載の
仕掛けを考えてくれることでしょう!!

今村江穂(いまむら・みずほ)
1967年、北九州市生まれ。97年に帯広市に転入。
2003年~前身帯広西おやこ劇場の運営委員長を経て、2006年NPO法人子どもと文化のひろばぷれいおん・とかちを設立、理事長に就任。
こどもの遊びや体験活動、子育て支援など、子育ち親育ち環境の充実をめざして多世代で活動中。
2013年~帯広市ファミリーサポートセンター事業受託。
こども環境学会認定こども環境アドバイザーも務める。
16歳から24歳までの1男2女の母。
十勝管内芽室町在住。

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