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 インフルエンザや感染性胃腸炎など冬に多い病気が一段落しても、夏には夏の病気が待っている。特に抵抗力の弱い子どもたちは、注意が必要だ。これからの季節に子どもたちがかかりやすい感染症の特徴や予防法を、帯広保健所に聞いた。
(丹羽恭太)
【2018年5月20日付十勝毎日新聞に掲載】


 夏季の小児感染症で代表的なのは「咽頭結膜熱」「手足口病」「ヘルパンギーナ」の3つ。咽頭結膜熱は幼児・児童、あと2つは特に乳幼児がかかりやすい。
【写真説明】感染症の予防には一にも二にも手洗い。親子で一緒に正しい手洗いを

/プールや飛沫感染/

 咽頭結膜熱は「プール熱」という別名の通り、プールを介して感染することが多い。ウイルスは結膜や鼻、のどから侵入し、気道や便、結膜から排せつされる。接触や飛沫(ひまつ)によって家族内感染にもつながる。

 手足口病は飛沫・経口感染が考えられている。軽い発熱や食欲不振、のどの痛みなどで始まり、手足や口の中に水ぼうそうのような発疹が現れる。高熱が続くことはないとされる。回復後も1カ月前後は便からウイルスの排出があるので、便の処理にも注意が必要だ。

 ヘルパンギーナは「夏かぜ」の代表。一般的に経過は良好で、後遺症は残らず、2~3日以内に回復する。急性期にはのどから、急性期から発症後4週間後ごろまでは、便からウイルスが排せつされる。

 いずれも特別な治療法はなく、症状を楽にする対処療法だけ。たいていは自然に治るが、症状が重いときは早めに医療機関に相談すると良い。



/タオルは別々に/

 感染予防には接触を避けるのが一番だが、集団生活をしている子ども同士、あるいは子どもと親が接触しないのは困難だ。また、幼ければせきエチケットを教えるのも簡単ではないし、夏場はマスクを嫌がる子どもも多い。同保健所健康推進課の川島綾子健康支援第一係長は「予防にはとにかく手洗いしかない」と強調する。「小さい子どもは親が一緒に手を洗ってあげ、同じタオルは使わないこと」と話す。

 流行の情報をキャッチして、心構えをしておくことも重要という。道内の発生状況は「北海道感染症情報センター」のホームページに掲載している。

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