アトピーと言われちゃったー

長岡行子（98）更新／2017.07.15

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乳児湿疹からはじまり、
一歳を過ぎた頃「アトピーだねえ」と言われました

双子でしたが
とくにひどかったのは
先に産まれたお兄ちゃんのこうへいくん。
ひどいときは耳がちぎれてしまうんじゃないかってほどでした

薬をつけて
ガーゼで覆い、耳はもちろん手も足も
包帯をぐるぐる巻いて過ごしていました

かかりつけの先生に診てもらうときは包帯をはずします

その時、先生が一言、、
「ふだん、どう過ごしているの？」と。

その時はまだ一歳とちょっと。

ガーゼで覆われて過ごす片方の耳が
「使われていない耳」として
変化がおきていました

「使われていない」ので
退化、
いや、「育たない耳」になってきていたのです

今は体が作られている大事なとき。

日々、食べたもので体が作られる。

そして
太陽を浴び、
空気に触れ
皮膚も呼吸しながら
からだは五感を感じ合いながら
育っていく。
成長していく。

時に
守ることも大切。

そして、それ以上に
自分で自分の体を作る。
このときを信じてあげたい。

自分で治す力がきっとこの子にもある。

この時から
お薬も内容や使い方などもお医者さんと細かく相談。

うすーくうすーく
さらっさらになるくらい
うすーくうすーく塗る。のばす。

この子の力を信じて

「ありがとうね
きょうもいちにちありがとうね」と
声をかけながら塗る。さする。

まだまだ季節の変わり目には表れる痒みとぐちゅぐちゅになる皮膚。、

ゆっくりゆっくり

過保護になりすぎず

のんびり

すこしづつ。

あわてない。
あせらない。。♡

長岡行子（ながおか・ゆきこ）
1971年生まれ。浦幌町出身。小学2年から21歳までの5人の母親。出張理美容サービスVESS（帯広市）を1998年に立ち上げ、高齢者施設や障害などを持ち外出が困難な人を対象とした出張理美容や店舗でもサービスを提供する。