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「子は親の背中を見て育つ」とは昔から言いますよね。
みなさんは、どんな「背中」を見て育ちましたか?

私の父は商社の営業マンでしたので、
とにかく毎日帰りが遅く、
ほとんど酔っ払って帰ってきます。
一体うちのお父さんは何をやっている人なんだろうなあ~?
と思っていました。
 
ある日、父が「いいところに連れてってやる」と言って、
私と弟・妹を電車の整備をしている車両工場に連れて行ってくれました。
父の会社は、電車の部品などを販売する商社で、
仕事のついでに見学をさせてもらえるようにしてくれたのでした。
 
そこで、何やら工場の人たちと話をしている父を見て、
「お父さん、すごい!カッコいい!」と思いました。
私は、次第に父の仕事に興味を持つようになりました、
父は、発電所のプラントやらコンビナートの大きな石油タンクやら、
そんな、普段私たちが直接売ったり買ったりしないようなものを売っている、
ということを理解しました。
 
大人になった私は、公務員になって、20年ほど勤めましたが、
さて、自分の息子に私の仕事のことが伝わっていたかといえば、極めて疑問です。
 
講師業で独立してしばらくしたある日、
当時小学生だった息子が、
「お母さん、今の仕事になってよかったね」と言いました。
「え?なんで?」と聞くと、「毎日楽しそうだから」と・・・。
ドキッとしました。
「ってことは、前は楽しくなさそうだったってこと?」と尋ねると、
元気よく「うん!」と答えられてしまいました。
 
子どもは本当に親のことをよく見ていますよね。
公務員時代の私は、もちろん、折々に仕事の喜びはあったにしても、
毎日、心底仕事を楽しんでいた、ということはありませんでした。

もちろん、仕事には苦労はありますが、それは「我慢」とは違います。
好きでやっているのであれば、つらいとか、苦しい、という感じより、
乗り越える喜びや、苦労が実を結んだ嬉しさの方が大きいですよね。
子どもは、そういう、感情の部分をキャッチする力が本当に強いです。
「親の背中」とは、私はそういう部分のことを言うのではないかと思っています。

働くというのは「つらい苦行」、と思った子どもは、
大人になりたくない、働きたくない、と思うのが自然だと思います。

普段、企業や自治体の研修講師をさせてもらっている中で、
「できるだけ楽してお金を得たい」という若者が増えているように感じます。
「仕事が楽しい」ということを知る機会を得ないまま、
組織の中で年数を重ねてしまう中堅社員も増えてきています。

研修の現場で、ふと思うことがあります。
子育てをしっかりやらないと、このままではこの国は危ない!
大げさな話になってしまいましたが、
私は、一つ一つの家庭で、働くことの楽しさや喜びを
子どもたちに自然な形で伝えていくことが大事だと思っています。

いい学校を出て大きな企業や役所に勤められれば安泰、という時代は終わりました。
ひとりひとりの子どもたちが、その子らしく自分を表現し、
働く喜びを感じられる大人に成長してもらいたい、
そんなことを強く感じている今日この頃です。

首藤ひろえ
 オフィスひびき代表。自己承認度を高める「ネイチャー理論」と
深く心を聴く「聴心力」で、どんな人でも自分らしく幸せな生き方
に導くコーチングを実践。夫と息子の3人家族。広尾町在住。

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