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十勝毎日新聞子育て面(毎週日曜)から、ママ、パパの生の声を伝える特集記事「ニコのびクラブ」をご紹介します!

「抱っこはできるだけした方がいい」「抱き癖がつくから控えめに」ー。
子育ての常識は時代によって変わるもの。
祖父母世代と父母世代の育て方の違いが、
悩みにつながることもある。
両者の実際の声を聞いた。
(草野真由)

【2016年10月30日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の年齢や肩書き等は掲載当時のものです。

ついうるさく/バランス大切に

 「娘にとってはうるさいだろうとわかっているが、つい口を出してしまう。最近では、孫のためになると割り切っている」
と話すのは、2歳の孫を持つAさん(56)=帯広市=。
娘にとっては初の子育てだが、
自分は何度も経験してきた自負がある。

【写真説明】子育て観を共有して上手に付き合っていくためには?(写真と本文は関係ありません)

 「アドバイスはありがたいのだが子育てに正解はないのでは。時代はもちろん子どもの個性によっても育児方法は変わってくる」
と語るのは、1歳の娘を持つ専業主婦のBさん(25)=同=。
おせっかいを焼きたくなる祖父母世代の気持ちを理解する半面、
「少し放っておいてほしい」と苦笑する。

 Bさんは
「祖父母世代には自分の身を削って育児をするような価値観がある。ただ(自身は)自分が楽しくないと子どももつまらないだろうと考え、バランス良く育児するよう心がけている」
とも話す。

 実際に祖父母がいてくれて助かるという声も多々ある中で、互いに離れすぎず干渉しすぎず、バランス良く育児をするのがポイントのようだ。


/「新常識」楽しく紹介 さいたま「祖父母手帳」/

 世代を超えて子育てを協力し合うための取り組みが、各自治体で行われている。
母子手帳ならぬ「祖父母手帳」もその一環。
問い合わせが相次いだ、
さいたま市発行の「さいたま祖父母手帳」を紹介する。

 祖父母手帳は、
同市子供未来局子供育成部子育て支援政策室が発行。
2016年1月に1万部を配布したところ、
たちまちなくなり、2万部を増刷した。
【写真説明】さいたま市発行の祖父母手帳

 「笑顔をつなぐ孫育て」と題し、
現代子育ての新常識、世代間ギャップを超えて互いにうまく付き合うコツなどが掲載されている。
同局の高柳亜希子さんは
「共働きが増える中、祖父母は地域における子育ての担い手になる」と話す。

 昔であれば「頭の形が良くなる」「寝付きが良くなる」とされていた「うつぶせ寝」も、
現在は厚生労働省が「医学上の理由で必要なとき以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけで寝かせるようにしましょう」と啓発している。
このような今と昔の違いが表で示されている。

 この他、
祖父母が子育てに関わることのメリット、子育ての新常識などを楽しいイラストとともに紹介。
孫の写真を貼るスペースもある。
「今の祖父母世代は若い人も多い。受け入れやすいようイラストなども工夫した」(高柳さん)という。

 同市には、
現役父母世代から「直接言いづらいことも手帳を渡すことでそれとなく伝えることができた」、
祖父母世代からは「孫育てに生かしている」
などの声が寄せられている。

 祖父母手帳はさいたま市民向けに配布され、
他地域への発送は行っていないが、
同市のHPでダウンロードすることができる。

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